2014立川笑二独演会 冬

21日の今年最後の独演会にご来場頂きありがとうございました!
『鮫講釈』『五貫裁き』『鼠穴』
の3席を演らせて頂きました。

『鮫講釈』は最近、連投している噺。
お聴きになった通り、飛び道具化してしまいましたが後半にアレがある事で講釈を演る事に驚かなくなりましたし、勝負出来る噺になりました。
ゆくゆくはアレの部分を抜いて勝負出来れば格好いいなとは思いますが、アレの部分が気に入ってたりするので当分はアレの演り方になるお思います。

『五感裁き』はネタおろし。
『一文惜しみ』のカタチよりも私はあの演り方が好きなので五感裁き。
私にしては珍しくアドリブの部分があったりで、かなり楽しく演る事が出来ました。
お客様の意見と一致するのかどうか分かりませんが今年のベストパフォーマンスだったのではないかと思います。

『鼠穴』はネタおろしからそこそこ変わりまして、あの演り方になりました。
兄貴は良い人ではないという考えで演っています。
かなり集中して演る事が出来て、手応えが無い訳でもなかったのですがこの手の噺はたまに演るぐらいで良いかなと思っています。
来年からは少しずつ人情噺と呼ばれる噺にも手を出していこうとは思っていますがそれは表現のチャンネルを増やすための手段という意味合いが強いです。
でも、そういうネタを演る時は事前にネタ出ししますのでご心配なく。

そして、毎度毎度、独演会のネタが多過ぎるの大き過ぎるのとおっしゃるお客様がいらっしゃって、そうなる事を暗示するための今回の『鼠穴』のネタ出しでもあったのですが分かってもらえてはいなかったようです。
お互いの幸せの為にここで宣言しておきますが、私の独演会は来年以降も大ネタ尽くしだったり多く演ったりしますので、それを理解した上でご来場下さい。

それはともかく、今回の独演会は私自身も楽しんで演る事が出来ました。
乗せて下さったお客さまのおかげです。
来年以降も立川笑二独演会をよろしくお願い致します!

立川笑二